プライバシー保護とライフサイクル
問題
AIにおけるプライバシー問題の発生段階に関する次の記述のうち、誤りを1つ選べ。
解説
AIとプライバシーの問題は、学習データを集める「データ収集・学習段階」だけでなく、運用時の「推論・出力段階」でも発生します。
収集段階では個人情報の不正取得や目的外利用が問題になりますが、推論段階でも「非個人データの組み合わせから特定の個人がプロファイリングされる」「生成AIが学習した個人情報をそのまま出力してしまう(記憶の漏洩)」といった新たなプライバシー侵害リスクが生じるため、AIのライフサイクル全体を見渡した対策が必要です。
1. データ収集段階では、本人の同意取得などが重要となる。
正しい:データ収集・学習の段階では、個人情報保護法等の法令に基づき、適切な同意取得や利用目的の特定・通知を行うことが極めて重要です。
2. 推論段階でも、個人が特定される可能性があるためプライバシー問題が発生する。
正しい:単なるデータ処理だけでなく、AIの推論・予測能力によって、本人が公開していない機微な情報(健康状態や思想など)が推測・特定されてしまうプライバシーリスクが存在します。
3. プライバシー問題はデータ収集段階でのみ発生し、推論段階では発生しない。
誤り:プライバシー問題は収集段階に限定されません。AIの推論出力によって特定の個人がプロファイリングされたり、学習済みモデルから個人情報が抽出されたりするリスクがあり、推論段階でも発生します。
4. プライバシー問題はAIの利用全体を通して発生しうる。
正しい:企画、データ収集、モデル学習、本番運用(推論)、廃棄に至るまで、AIシステムのライフサイクル全般を通じてプライバシー侵害のリスクが生じ得ます。
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