AI開発の契約形態に関する理解
問題
AI開発における「請負契約」と「準委任契約」に関する次の記述のうち、誤りを1つ選べ。
解説
システム開発契約には主に「請負契約」と「準委任契約」があります。
「請負契約」は“仕事の完成”を約束する契約ですが、AI開発(特に学習モデルの構築フェーズ)はデータの質などに依存するため「やってみないと期待する精度が出るかわからない(=完成を確約できない)」という特性があります。
そのため、AI開発ではベンダーが“専門家として善管注意義務をもって業務を遂行する”ことを目的とした「準委任契約」が選ばれるのが実務上の基本となっています。
1. 請負契約は成果物の完成が目的であり、検収基準が明確である。
正しい:請負契約は「仕事の完成(システムの納品など)」を目的とし、完成して初めて報酬の支払い義務が生じます。
2. 準委任契約は業務遂行が目的であり、成果の保証は求められない。
正しい:準委任契約は「善良な管理者の注意義務をもって業務を遂行すること」が目的であり、特定の成果(AIモデルの目標精度など)の達成は法法的義務となりません。
3. AI開発では成果が保証できないため、請負契約が一般的に選ばれる。
誤り:AI開発(特に機械学習フェーズ)は事前に求める精度が出力できるか確約できないため、請負契約ではなく、成果の完成義務を伴わない「準委任契約」が一般的に選ばれます。
4. 準委任契約では、発注者は成果物の完成を請求できない。
正しい:準委任契約はあくまで業務の遂行に対する契約であるため、発注者は成果物の完成や目標精度の達成を強制することはできません。
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