特許権と営業秘密の違い
問題
特許権と営業秘密の違いに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解説
自社のAI技術(アルゴリズムや学習データなど)を保護する手法には、主に「特許権」と「営業秘密(不正競争防止法による保護)」の2つがあります。
特許権は発明内容を世間に「公開」する代償として一定期間の強力な独占排他権を得る制度です。一方、営業秘密は情報を「非公開(秘匿)」にして厳重に管理し続けることで、期間の制限なく他社の不正利用を防ぐ制度です。
リバースエンジニアリングで解析されやすい技術は特許化し、学習データのように隠し通せるものは営業秘密として守るといった使い分けが実務上重要です。
1. 特許権は公開される代わりに独占権を得る。
正しい:特許制度の根幹は「技術の公開に対する代償」です。発明の詳細を公開することで産業の発達に寄与する代わりに、原則として出願から20年間の独占排他権が与えられます。
2. 営業秘密は公開されても保護が維持される。
誤り:営業秘密は「非公知性(世間に知られていないこと)」が要件の一つです。一度でも公開されたり漏洩して公知になったりすると、営業秘密としての法的保護は受けられなくなります。
3. 営業秘密は保護期間が20年である。
誤り:特許権の存続期間は原則として出願から20年ですが、営業秘密には保護期間の制限がありません。秘密として管理され続ける限り、永続的に保護の対象となります。
4. 特許権は秘密管理が不十分でも保護される。
誤り:特許を取得する「前(出願前)」に秘密管理が不十分で技術内容が公知になってしまうと、新規性を喪失し特許による保護を受けられなくなります。
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