リスクベースアプローチ
問題
AI規制におけるリスクベースアプローチに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解説
AIに対する法規制の国際的潮流となっているのが「リスクベースアプローチ」です。
これは、すべてのAIを一律に規制するのではなく、そのAIの用途が社会に与えるリスクの大きさ(例:「許容不能なリスク」「高リスク」「限定的リスク」「最小リスク」)を段階的に評価し、リスクが高いものほど厳格な義務(透明性の確保や第三者認証など)を課すという考え方です。
EUのAI法(AI Act)などもこのアプローチを全面的に採用しています。
1. リスクベースアプローチでは、すべてのAIに一律の規制を適用する。
誤り:すべてのAIシステムに一律で同じ重い規制をかけてしまうと、イノベーションを不当に阻害してしまうため、リスクベースアプローチではリスクに応じたメリハリをつけます。
2. リスクベースアプローチでは、リスクが高い用途ほど厳しい規制が適用される。
正しい:リスクベースアプローチの核心は、生体認証や重要インフラ制御など「高リスク」な用途には厳しい規制や義務を課し、リスクに比例した対応をとる点にあります。
3. リスクベースアプローチはAI倫理とは無関係の概念である。
誤り:リスクベースアプローチは、AI倫理の原則(安全性、公平性など)を法規制やガバナンスとして具体化・実装するための極めて重要な設計思想です。
4. リスクベースアプローチでは、低リスク用途にも厳格な規制を適用する。
誤り:スパムフィルターやゲームのAIなど「低リスク(最小リスク)」な用途に対しては、過度な規制を設けず、自主的なガイドライン遵守などで柔軟に対応します。
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