営業秘密と限定提供データの違い
問題
営業秘密と限定提供データの違いに関する次の記述のうち、誤りを1つ選べ。
解説
不正競争防止法で保護されるデータには「営業秘密」と「限定提供データ」があります。「営業秘密」は社外に漏れないよう厳重に管理する情報(例:門外不出のアルゴリズム)であり、「秘密管理性」が必須です。
一方、「限定提供データ」はIoTやAIの発展を背景に、コンソーシアム等で複数企業がデータを共有しやすくするために創設された制度であり、他者への提供を前提とするため「秘密管理性」は不要となっています。
目的に応じて適用される制度が異なる点を理解しておきましょう。
1. 営業秘密は秘密管理性が必要である。
正しい:営業秘密として保護されるためには、秘密管理性・有用性・非公知性の3要件を全て満たす必要があります。
2. 限定提供データは秘密管理性が不要である。
正しい:限定提供データは、特定の他者とデータを共有(提供)することを前提とした制度であるため、営業秘密とは異なり「秘密管理性」は不要です。
3. 限定提供データは電磁的管理性が必要である。
正しい:限定提供データの要件(限定提供性、相当蓄積性、電磁的管理性)の一つであり、デジタルデータとして管理されている必要があります。
4. 営業秘密と限定提供データはどちらも秘密管理性が必要である。
誤り:営業秘密には「秘密管理性」が必須ですが、限定提供データには「秘密管理性」は不要です。これが両者の最も大きな違いです。
📚 より詳細を学びたい方へ
同じカテゴリの問題
- 個人情報の定義
- 個人識別符号の理解
- 個人データの取り扱い
- 保有個人データの理解
- 匿名加工情報の理解
- 仮名加工情報の理解
- 要配慮個人情報の理解
- 利用目的の通知義務
- 第三者提供のルール
- GDPRの基本理解
- 著作物の創作性の理解
- AI生成物の著作権の成否
- 著作権侵害とデータ利用
- 利用規約とライセンスの理解
- 著作権法30条4の理解
- 発明と自然法則の理解
- 新規性の理解
- 進歩性の理解
- 特許権と営業秘密の違い
- 職務発明の理解
- 実施権の理解
- 営業秘密の三要件
- 限定提供データの制度趣旨
- 不正競争防止法と特許権の違い
- 独占禁止法におけるAIの論点
- 営業秘密と限定提供データの違い
- AI開発の契約形態に関する理解
- NDA(秘密保持契約)の目的
- 契約ガイドラインの活用
- PoCの意義と契約
- 精度保証と免責事項
- SaaSと知的財産権の扱い
- データ利用権の契約上の扱い
- 保守契約の役割
- 探索的段階型プロセスの理解
- 利用規約の役割
- AI倫理の基本原則に関する理解
- AIガバナンスの目的
- ソフトローとハードローの違い
- リスクベースアプローチ
- プライバシー保護とライフサイクル
- プライバシー・バイ・デザインの概念
- カメラ画像利活用ガイドブックの内容
- 公平性の定義に関する理解
- アルゴリズムバイアスの理解
- サンプリングバイアスの理解
- センシティブ属性の理解
- 代理変数のリスク


