変分オートエンコーダ(VAE)の理解
問題
変分オートエンコーダ(VAE)について、正しい記述を1つ選べ。
解説
VAE(変分オートエンコーダ:Variational Autoencoder)は、通常のオートエンコーダを「データを生成できるモデル(生成AI)」へと発展させた手法です。
通常のオートエンコーダは中間層の値を「1つの固定された点(確定値)」として出力しますが、VAEは「平均と分散を持つ確率分布(空間的な広がり)」として出力(マッピング)します。
これにより、潜在空間の分布の中からランダムに値をサンプリングしてデコーダに通すことで、元のデータに似た「未知の新しいデータ」を生成することができます。
1. 変分オートエンコーダ(VAE)は潜在空間を固定値として扱い、確率的なゆらぎは持たない。
誤り:固定された点(値)として扱うのは「通常のオートエンコーダ」です。VAEは、潜在変数を「確率的なゆらぎ(分布)」を持つものとして扱います。
2. 変分オートエンコーダ(VAE)のエンコーダは潜在変数の平均と分散を出力する。
正しい:エンコーダは入力データから、潜在変数が従う確率分布のパラメータである「平均($\mu$)」と「分散($\sigma^2$)」を出力するように学習します。
3. 変分オートエンコーダ(VAE)はデータ生成能力を持たず、復元のみを目的とする。
誤り:VAEは、学習した潜在空間の分布からランダムなノイズを取り出し、デコーダに入力することで、学習データに似た「新しいデータを生成」できる代表的な生成モデルです。
4. 変分オートエンコーダ(VAE)の損失関数は再構成誤差のみで構成される。
誤り:VAEの損失関数は、入力と出力を近づける「再構成誤差」だけでなく、潜在空間の分布を綺麗な標準正規分布に近づけるための「正則化項(KLダイバージェンス / KL情報量)」の2つを足し合わせたもので構成されます。
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