LSTMのゲート構造
問題
LSTM(Long Short-Term Memory)について、正しい記述を1つ選べ。
解説
LSTM(Long Short-Term Memory:長・短期記憶)は、従来のRNNが抱えていた「長い文章になると古い情報が消えてしまう(勾配消失問題)」という弱点を克服したモデルです。
情報を保持するコンベアベルトのような「セル状態(Cell State)」と、情報をどれくらい「忘れるか(忘却)」「入力するか(入力)」「出力するか(出力)」を調整する3つの「ゲート構造」を持つことで、重要な情報を長期にわたって記憶し続けることができます。
1. LSTM(Long Short-Term Memory)はゲート構造を持たず、通常のRNNと同じ構造である。
誤り:LSTMは従来のRNNの単純な構造を大幅に改良し、「セル状態」と「3つのゲート(入力、忘却、出力)」という複雑な構造を持たせたものです。
2. LSTM(Long Short-Term Memory)は入力ゲート・忘却ゲート・出力ゲートを使って情報を制御する。
正しい:不要な記憶を捨てる「忘却ゲート」、新しい記憶を追加する「入力ゲート」、次の層へ渡す情報を選ぶ「出力ゲート」により情報の流れを精緻に制御します。
3. LSTM(Long Short-Term Memory)は勾配爆発を完全に防ぐため、学習率を自動調整する仕組みを持つ。
誤り:LSTMはゲート機構によって情報の保持と破棄をコントロールし「勾配消失」を防ぐのに長けていますが、学習率を自動調整する機能は持っていません(それはAdamなどの最適化アルゴリズムの役割です)。
4. LSTM(Long Short-Term Memory)は短期記憶のみを扱い、長期記憶は扱えない。
誤り:LSTMはその名の通り、Short-Term Memory(短期記憶=RNNの隠れ状態)を、Long(長期間)保持できるように設計されたモデルであり、長期依存のモデリングに優れています。
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