AdaBoundの理解
問題
AdaBoundに関する以下の記述のうち誤りを1つ選べ。
解説
AdaBoundは、AdamとSGD(確率的勾配降下法)の「いいとこ取り」を目指した最適化アルゴリズムです。
Adamは学習の序盤は非常に高速に最適解に近づきますが、終盤の微調整や最終的な汎化性能(未知データへの適応力)においては、古典的なSGDの方が優れていることが経験的に知られています。
AdaBoundは、学習の進行とともに「動的に変化する学習率の上限と下限(Bound)」を狭めていき、序盤はAdamのように高速に動き、終盤はSGDのように振る舞うようシームレスに切り替えます。
1. AdaBoundはAdamの高速性を持つ。
正しい:学習の初期段階では、上限と下限の幅が広いため、Adamと同様にパラメータごとの学習率の自動調整が効き、高速に学習が進みます。
2. AdaBoundはSGDの安定性を持つ。
正しい:学習の終盤になると、上限と下限が同じ値(一定の学習率)に収束していくため、SGDと同じように安定して動作し、高い汎化性能を獲得しやすくなります。
3. AdaBoundは学習率に上下限を設ける。
正しい:Adamによる学習率の極端な変動(暴走)を防ぐため、時刻 $t$ に応じて変化する「上限(Upper bound)」と「下限(Lower bound)」を設けています。
4. AdaBoundは学習率を固定し、調整を行わない。
誤り:学習率を固定するのはSGDです。AdaBoundは学習率を動的に調整しながら、その調整幅を徐々に狭めていき最終的に固定値(SGD)に近づける手法です。
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