勾配降下法の基本原理に関する理解
問題
勾配降下法(Gradient Descent)の概要について、以下の記述のうち誤りを1つ選べ。
解説
勾配降下法(Gradient Descent)は、ディープラーニングを含む多くの機械学習モデルで、誤差(損失関数の値)を最小化するパラメータ(重みやバイアス)を見つけ出すための最も基本的な最適化アルゴリズムです。
現在のパラメータの位置における「損失関数の傾き(勾配)」を計算し、「山を下るように」勾配と反対の方向へ少しずつパラメータを更新していくことで、誤差が一番小さくなる谷底(最適解)を目指します。
1. 勾配降下法は損失が小さくなる方向にパラメータを更新する。
正しい:微分して得られた勾配(傾き)に対して、マイナス方向(傾きを下る方向)にパラメータを更新することで、損失を徐々に減らしていきます。
2. 勾配降下法は損失関数の勾配を利用して更新量を決める。
正しい:勾配(傾き)が急なところでは大きく更新し、なだらかなところ(谷底に近いところ)では小さく更新するというように、勾配の大きさが更新量に直結します。
3. 勾配降下法は深層学習で最も基本的な最適化手法である。
正しい:SGD(確率的勾配降下法)や、そこから派生したAdamなどの高度な最適化アルゴリズムは、すべてこの勾配降下法の考え方を基礎としています。
4. 勾配降下法は常に大域最適解に到達することが保証されている。
誤り:複雑なディープラーニングの損失関数は、山や谷が多数ある複雑な形状(非凸関数)をしているため、勾配降下法は「たまたま近くにあった浅い谷底(局所最適解:Local Minima)」に捕まってしまい、本当の最も深い谷底(大域最適解:Global Minimum)に到達できないリスクが常にあります。
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