AIの歴史と限界
問題
以下の文章を読み、空欄に最もよく当てはまる選択肢を1つ選べ。
人工知能における最大の難問の一つに、ジョン・マッカーシーとパトリック・ヘイズが1969年に提唱した ( ) がある。
これは、「有限の処理能力しか持たないロボットが、現実世界のあらゆる事象の中から、今の目的に関係のある情報だけを選び出し、関係ない情報を無視することが非常に困難である」という問題である。
現実世界では無限の状況変化が起こり得るため、現在の深層学習技術をもってしても、この問題を完全に解決し、人間のような「常識」に基づく柔軟な状況判断を自律的に行わせることは未だに困難とされている。
解説
フレーム問題は、「有限の処理能力しか持たないAIが、現実世界の中で『今の目的に関係のある情報だけ』を抽出し、それ以外を無視することがいかに困難か」を示す古典的な難問です。
AIに行動計画を立てさせる際、人間であれば無意識に無視できる無数の無関係な事象(例えば「ハンバーガーを買う時に今日の天気は関係ない」など)について、AIは事前に全てを計算・検討しようとしてフリーズしてしまいます。
深層学習の発展で特化型AIは実現しましたが、未知の事象に柔軟に対応する汎用AIの実現に向けた最大の壁の一つです。
正しい:目的に関係のある情報(フレーム)とそうでない情報を切り分けることの困難さを指す「フレーム問題」の説明として適切です。
誤り:シンボルグラウンディング問題は、「コンピュータが扱う記号(文字列など)が、現実世界の意味と結びついていない」という問題を指すため、本記述とは異なります。
誤り:「ダートマス会議」は1956年にAI(人工知能)という言葉が初めて使われた会議であり、情報選択の困難さを示す特定のパラドックスを指すものではありません。
誤り:チューリングテストは「機械が人間のように思考しているか」を人間との対話を通じて判定するテストであり、情報選択の困難さを指す問題ではありません。
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