AIの歴史と限界
問題
以下の文章を読み、空欄 ( あ ) 〜 ( う ) に最もよく当てはまる語句の組み合わせとして、最も適切な選択肢を1つ選べ。
1950年代からの第1次AIブームでは、探索や推論の研究が進み、チェスや迷路などの特定のルール下にある問題に対して成果を挙げた。しかし、これらは現実世界の複雑な要因を排除した ( あ ) と呼ばれる限定的な問題設定に過ぎなかった。
現実の課題に適用しようとすると、パターンの数が指数関数的に増大する ( い ) が発生し、当時のコンピュータの計算能力では処理できなくなった。
この結果、AIへの期待は急速に冷め、1970年代には ( う ) と呼ばれる研究の停滞期に突入した。
解説
トイ・プロブレム(Toy Problem:おもちゃの問題)とは、現実世界の複雑な要因(ノイズや不確実性)を排除し、ルールを極端に単純化した問題を指します。
第1次AIブームでは、AIがこれらのトイ・プロブレムを解けたことで過剰な期待を集めました。
しかし、現実の複雑な課題(翻訳や医療診断など)に適用しようとすると、選択肢の数が爆発的に増える「組み合わせ爆発」が起き、当時のハードウェアや探索アルゴリズムでは到底計算できなくなることが判明しました。
これによりAI研究への資金提供が打ち切られ、「AIの冬の時代」を招くことになりました。
正しい:第1次AIブームで解かれた限定的な問題を「トイ・プロブレム」、現実問題適用時に直面した計算量の増大を「組み合わせ爆発」、その後の停滞期を「冬の時代」と呼びます。
誤り:パターンの指数関数的な増大は「次元の呪い」ではなく「組み合わせ爆発」です(次元の呪いは主に機械学習における特徴量空間の問題)。また、研究の停滞期は「冬の時代」です。
誤り:「シンボルグラウンディング問題」は、記号(シンボル)とその意味を結びつけることの困難さを指す問題であり、限定的なルールの問題を指す言葉としては不適切です。
誤り:「ヒューリスティクス」は経験則に基づく探索手法であり、問題の性質を指す言葉ではありません。また、停滞期をキャズム(普及の壁)と表現するのはAIの歴史的用語として不適切です。
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