機械翻訳の歴史
問題
統計的機械翻訳(SMT:Statistical Machine Translation)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解説
統計的機械翻訳(SMT:Statistical Machine Translation)は、1990年代から2010年代半ばまで主流だった翻訳技術です。
大前提として、人間が文法ルールを教えるのではなく、人間が翻訳した大量の「対訳データ(コーパス)」を確率・統計モデルで分析し、「この単語やフレーズは、この訳語になる確率が高い」という対応関係を自動で学習して翻訳を行います。
実務的には、現在の主流であるニューラル機械翻訳(NMT)へと進化する前段階の技術であり、「データドリブン(データから学習する)」という機械学習の強力さを示す重要なマイルストーンです。
正しい:大量の対訳コーパスを統計的に処理し、単語やフレーズの並びの確率(翻訳モデルと言語モデル)から最も適切な翻訳結果を導き出すのがSMTの基本的な仕組みです。
誤り:文法ルールや辞書を人間が手作業で記述する方式は「ルールベース機械翻訳(RBMT)」の特徴であり、統計的機械翻訳(SMT)とは異なります。
誤り:統計的機械翻訳(SMT)は単語やフレーズ単位での確率的翻訳を行うため、文全体や前後の文脈を考慮した自然な翻訳(文脈理解)においてはニューラル機械翻訳(NMT)に大きく劣ります。
誤り:統計的機械翻訳(SMT)はかつての主流でしたが、2010年代半ばに深層学習を用いたニューラル機械翻訳(NMT)が登場し、翻訳精度が飛躍的に向上したため、現在はNMTが主流となっています。
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