ネオコグニトロン
解説
ネオコグニトロンとは、1979年にNHK放送科学基礎研究所の福島邦彦(ふくしま くにひこ)博士によって発表された、視覚パターン認識のための階層型ニューラルネットワークです。
CNNの「生みの親」
現在のディープラーニング(CNN:畳み込みニューラルネットワーク)の直接的な原型(祖先)となったモデルです。
脳の視覚野に関する「ヒューベルとウィーゼル(Hubel & Wiesel)」の生理学見知(単純型細胞と複雑型細胞の階層構造)を工学的にモデル化しました。
S細胞とC細胞のサンドイッチ構造
ネオコグニトロンは、以下の2種類の層を交互に重ねることで、画像の「位置ずれ」や「変形」に強い認識を実現しました。
- S細胞層(Simple cell):特徴抽出を行う層。現在のCNNの「畳み込み層」に相当します。
- C細胞層(Complex cell):位置ずれを許容する層。現在のCNNの「プーリング層」に相当します。

G検定対策
出題ポイント
- 開発者:福島邦彦(1979年)。ヤン・ルカン(LeNet開発者)にも大きな影響を与えた。
- 構造:「S細胞(特徴抽出)」と「C細胞(位置ずれ許容)」の交互配置。
- 学習手法:初期のモデルは「誤差逆伝播法(Backpropagation)」を使わず、自己組織化的な学習(Add-if-silentなど)を行っていた点が特徴。
よくあるひっかけ問題
- × ネオコグニトロンは、誤差逆伝播法を用いて学習する
(解説)1979年当時、誤差逆伝播法はまだ確立・普及していませんでした。ここが現代のCNNとの最大の違いです。 - × ヒューベルとウィーゼルが開発した
(解説)ヒューベルらは「脳の仕組みを発見した人(生理学者)」です。それを「数理モデル化した人(工学者)」が福島邦彦博士です。
