SHRDLU(シュルドゥ)
解説
SHRDLU(シュルドゥ)とは、1968年から1970年にかけてスタンフォード大学のテリー・ウィノグラードによって開発された、初期の自然言語理解システムです。
「積み木の世界」での対話
SHRDLUは、コンピュータ画面上の「積み木の世界(Blocks World)」において、人間が英語で入力した指示(例:「赤いブロックの上に緑のピラミッドを置いて」)を解釈し、実際にアームを動かして操作することができました。
単に言葉を単語として処理するだけでなく、「どれが赤いブロックか?」「その上は空いているか?」といった状況認識や推論を行い、曖昧な指示でも「どのブロックのことですか?」と聞き返すなどの高度な対話が可能でした。

マイクロワールド(限定された世界)の成功と限界
SHRDLUは、対象を極端に限定した世界(マイクロワールド)では驚くべき知能を発揮しましたが、そのルールや知識はその世界でしか通用せず、現実世界のような複雑な環境には応用できませんでした。これは初期のAI研究における大きな成果であると同時に、実世界への適用の難しさ(マイクロワールドの限界)を示す象徴的な例ともなりました。
G検定対策
出題ポイント
- 開発者:テリー・ウィノグラード(Terry Winograd)。
- 対象領域:積み木の世界(Blocks World)。
- 歴史的位置:「マイクロワールド」アプローチの代表例。Cyc(サイク)などの大規模知識ベース構築プロジェクトとしばしば対比される。
よくあるひっかけ問題
- × SHRDLUは、あらゆる日常会話を理解できる汎用AIである
(解説)違います。「積み木」に関する特定の語彙と論理しか持っていません。 - × 最近のディープラーニングを用いたチャットボットである
(解説)1970年代の記号主義(シンボリックAI)に基づく研究です。
