G検定の試験に向けて

【2026年版】G検定の難易度が上がった?試験形式の変更点と新シラバス対策

この記事でわかること
  • 2026年にG検定の試験形式がどう変わったか(時間・問題数・会場試験)
  • 合格率の推移データから見る「難化」の実態
  • シラバス改訂で追加・削除された出題範囲
  • 新形式に対応するための具体的な対策法
「G検定が難しくなったらしい」——SNSや受験者コミュニティで、こんな声を見かけることが増えました。 実際のところ、G検定は2024年のシラバス改訂に続き、2026年からは試験時間の短縮と会場試験の追加という形式面の変更もあり、ここ数年で大きく変わりました。 この記事では、公式データに基づいて「本当に難しくなったのか」を検証し、新しい試験形式への具体的な対策をお伝えします。

G検定はここ数年で何が変わったのか

G検定は2024年と2026年で、それぞれ異なる変更がありました。時系列で整理します。

2024年の変更:シラバス改訂(2024年11月〜)

2024年第6回(2024年11月)から、新しいシラバス(G2024#6)が適用されました。同時に問題数も変更されています。
項目旧(〜2024年第5回)新(2024年第6回〜)
シラバス2021年版G2024#6
問題数小問200問程度小問160問程度
試験時間120分120分(変更なし)

2026年の変更:試験時間の短縮+会場試験の追加(2026年1月〜)

2026年第1回(2026年1月)から、試験形式がさらに変わりました。こちらが2026年の変更点です。
項目オンライン試験会場試験(Onsite)
試験時間100分(旧120分)120分
問題数約145問約145問
1問あたり約41秒約50秒
受験場所自宅等(PC必須)全国指定会場
参考資料参照可能私物持ち込み厳禁
開催頻度年6回年3回(3月・5月・9月)
※出典:JDLA公式サイト オンライン試験は20分短縮されて100分に。1問あたり約41秒のペースで解く必要があります。 また、2025年10月に初めて実施された会場試験(Onsite)が2026年も年3回開催されます。会場試験では参考資料の持ち込みが一切できないため、オンライン試験とは求められる力が異なります。

合格率の推移で「難化」を検証する

「難しくなった」という声は本当なのか、合格率のデータで確認しましょう。

オンライン試験の合格率推移

時期試験回受験者数合格者数合格率
2024年
(旧シラバス)
第1回(1月)3,291名2,398名72.87%
第2回(3月)5,527名3,760名68.03%
第5回(9月)4,917名3,689名75.03%
2024〜2025年
(新シラバス)
2024年 第6回(11月)6,850名5,027名73.39%
2025年 第3回(5月)4,284名3,501名81.72%
2026年
(新形式)
第1回(1月)8,529名6,718名78.77%
第2回(3月)12,027名9,265名77.04%
※出典:各回のJDLA公式プレスリリースより作成

会場試験の合格率

試験回受験者数合格者数合格率
Onsite 2025(2025年10月)553名360名65.10%
※出典:JDLA公式 Onsite 2025結果

データから読み取れること

  • オンライン試験の合格率は68〜82%の幅で推移しており、2026年も77〜79%と大きな下落は見られない
  • ただし、受験者数は急増中(2024年1月の3,291名→2026年3月の12,027名)。受験者層の拡大が合格率を支えている可能性がある
  • 会場試験の合格率は65.10%と、オンラインより約12ポイント低い。参考資料なしの純粋な知識力が問われるため、難易度は確実に高い
つまり、「合格率の数字だけ見れば難化していない」が、「問題の質や試験形式は確実に難しくなっている」というのが正確な評価です。 合格率が維持されているのは、受験者が増えてIT系以外の受験者も多くなった(=母集団が変化している)ことや、対策教材が充実してきたことが要因と考えられます。

受験者の体感は「明確に難化」──アンケートが示す難度

合格率という”出口”の数字は変わっていません。ただ、”入口”側──実際に受けた人の体感はどうなのでしょうか。 X(旧Twitter)上のG検定受験者コミュニティで、会場受験者76名・オンライン受験者82名を対象に、本番の難易度を市販の問題集(黒本など)と比較してもらうアンケートを実施しました。結果は両形式とも見事に揃っています。
市販の問題集(黒本など)と比べて会場受験者 (76票)オンライン受験者 (82票)
簡単だった7.9%8.5%
同等だった17.1%13.4%
難しかった75%78%
両形式とも「黒本より難しかった」が7〜8割。市販問題集をしっかりこなしたうえで本番に臨んだ受験者の多くが、「想定より難しかった」と感じている、ということです。
G検定 会場受験者76名アンケート:黒本との難易度比較。難しかった75%
X上で実施した会場受験者向けアンケート(76票)
G検定 オンライン受験者82名アンケート:黒本との難易度比較。難しかった78%
X上で実施したオンライン受験者向けアンケート(82票)
つまり「合格率は下がっていないが、問題そのものは確実に難しくなっている」という難化の構図は、受験者の体感ベースでも裏付けられているということです。次のセクションでは、なぜそうなっているのか、シラバス改訂の中身から見ていきます。

シラバス改訂で何が変わったか

2024年のシラバス改訂(G2024#6)では、生成AI時代に合わせた大幅な出題範囲の再構築が行われました。

主な追加項目

分野追加されたトピック
ディープラーニングの応用例LLM(大規模言語モデル)、基盤モデル、RAG、拡散モデル、マルチモーダルAI
ディープラーニングの要素技術Self-Attention、Encoder-Decoder Attentionの詳細
AIの社会実装MLOps、モデルのライフサイクル管理
法律AI生成物に関する著作権の論点
倫理・ガバナンスAI倫理アセスメント、AIガバナンスの枠組み、EU AI法

縮小・削除された項目

削除されたトピック理由(推定)
ENIAC、ロジック・セオリスト初期コンピュータ史は重要度が低下
第五世代コンピュータ歴史的意義はあるが試験としての優先度低
深層信念ネットワーク(DBN)LLM/Transformer時代に相対的重要度が低下
※出典:JDLA シラバス改訂のお知らせ 改訂の方向性を一言でまとめると、「歴史・理論偏重から、実践的な活用・倫理・法律へのシフト」です。

受験者データから見るG検定の実態

「合格率77%なら簡単」と思うかもしれません。しかし、受験者の内訳を見ると印象が変わります。

職種別の合格者分布(2026年第2回)

職種合格者数割合
情報システム・システム企画2,161名23.3%
営業・販売1,573名17.0%
研究・開発1,333名14.4%
企画・調査・マーケティング713名7.7%
学生617名6.7%
その他2,868名30.9%
※出典:JDLA公表データ IT系専門職(情報システム+研究開発)が約37%を占めます。AIや機械学習の前提知識がある人たちが受験者の大きな割合を占める中での合格率77%です。前提知識なしで挑む場合は、それなりの対策が必要です。

新形式に対応する3つの対策

対策1:時間配分を体に覚え込ませる

オンライン試験は100分で約145問。1問41秒のペースに慣れるには、時間を計って模擬問題を解く練習が不可欠です。 ポイントは「わからない問題に固執しない」こと。30秒考えてわからなければ飛ばして次に進み、最後に戻って解く——この戦略を練習段階から実践しましょう。 G検定の過去問はJDLAから公式に公開されていないため、シラバスに準拠した本番レベルの模擬問題で練習することが重要です。 当サイト「G検定の森」では、分野別の一問一答を無料で提供しています。

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対策2:新シラバスの追加分野を重点的に学ぶ

2024年の改訂で追加された生成AI関連のトピックは、出題頻度が高いと報告されています。特に以下は重点的に押さえましょう。
  • Transformerの仕組み(Self-Attentionとは何か、なぜ有効なのか)
  • GPTとBERTの違い(自己回帰モデル vs マスク言語モデル)
  • RAG(検索拡張生成)(LLMの弱点をどう補うか)
  • 拡散モデル(Stable Diffusionなどの画像生成の仕組み)
  • EU AI法のリスク分類(禁止されるAI、ハイリスクAIの分類基準)
これらの用語については、当サイトのWeb教科書で一つひとつ解説しています。

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対策3:オンラインか会場か、自分に合った受験方式を選ぶ

2026年は両方の選択肢があります。どちらを選ぶかで対策が変わりますが、合格率のデータを見ると、オンライン試験のほうが明らかに有利です。
オンライン試験会場試験
合格率実績約77〜79%約65%
約12ポイントの差
参考資料チートシート・Web教科書など参照可能私物持ち込み厳禁
試験時間100分120分
向いている人チートシートやWeb教科書を活用して、効率的に合格したい人持ち込みなしで合格して、資格の信頼性を高めたい人
対策のポイント調べる時間を最小化するためにチートシートを事前に整備。スピード重視全範囲を暗記レベルで定着させる。用語の正確な理解が必須
この約12ポイントの差が生まれる最大の理由は、オンライン試験では参考資料を手元に置けることです。試験範囲は10分野と広く、すべてを完璧に暗記するのは現実的ではありません。オンライン試験なら、うろ覚えの用語をチートシートで素早く確認して正答できます。 もちろん、試験時間はオンラインのほうが20分短い(100分 vs 120分)ため、「調べながらでも素早く解けるように準備しておく」ことが重要です。チートシートを事前に整理しておく、当サイトのWeb教科書のどこに何が書いてあるか把握しておく——この準備が合否を分けます。 初めてG検定を受験する方には、オンライン試験を強くおすすめします。まずはオンラインで合格を勝ち取り、さらに信頼性を高めたい場合に会場試験に挑戦する、という順番が効率的です。

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まとめ

  • 2024年にシラバス改訂、2026年に試験時間短縮(100分)・会場試験追加と段階的に変化
  • オンライン試験の合格率は77〜79%で、数字上の大幅な難化は見られない
  • ただし問題の質は確実に変化しており、生成AI・LLM関連の出題が増加
  • 会場試験の合格率は65%オンライン試験のほうが約12ポイント有利
  • 対策の鍵は時間配分の練習新シラバス範囲の重点学習、そしてチートシートの事前準備
試験形式が変わっても、正しく対策すれば合格できる試験であることに変わりはありません。変更点を正しく理解して、効率的な学習を進めましょう。
この記事の情報は2026年4月時点のものです。合格率データはJDLA公式プレスリリースに基づいています。最新情報はJDLA公式サイトでご確認ください。
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