まずは、制度上の主な違いを確認しましょう。
| 比較項目 | オンライン試験(自宅) | 会場試験(オンサイト) |
| 試験時間 | 100分 | 120分 |
| 問題数 | 小問145問 | 小問145問 |
| カンニング/参照 | 資料の参照が可能 | 資料の持ち込み・参照不可 |
| 試験日 | 指定の金曜日・土曜日 | 指定期間内の3日間 |
1. 試験時間の20分差はどう影響するか
会場試験はオンライン試験よりも20分長く設定されています 。一見、会場試験の方が余裕があるように思えますが、これは「外部資料を一切見られない」という制約に対する補填に近いものです。
2. 「カンペ」の可否が最大の分かれ道
G検定のオンライン試験は、伝統的に「調べながら解く」ことが事実上可能な試験です。一方で、会場試験は一般的な資格試験と同様、私物の持ち込みは厳禁。145問という膨大な問題を、すべて自分の知識だけで即答していく必要があります 。
合格率のデータ比較:オンサイトはなぜ低い?
2026年第2回(3月開催)の公式結果を見ると、両者の合格率には無視できない大きな開きがあります。
- オンライン試験:78.83%
- 会場試験(オンサイト):64.83%
その差はなんと14%です。 過去のデータ(2025年会場試験:65.10%)を見ても、会場試験の合格率は一貫してオンラインより低く推移しています 。
公式サイトより拝借しております。

補足:受験者アンケートから見える「問題そのものの難度」
合格率の差は明らかですが、それは「問題そのものの難しさ」が違うからなのでしょうか。それとも「資料参照の可否」など試験条件の差からくるものなのでしょうか。
この点を確かめるため、X(旧Twitter)上のG検定受験者コミュニティで、会場受験者76名・オンライン受験者82名に、本番の難易度の体感についてアンケートを実施しました。
結果:会場・オンラインで体感はほぼ同じ
| 市販の問題集(黒本など)と比べて | 会場受験者 (76票) | オンライン受験者 (82票) |
|---|---|---|
| 簡単だった | 7.9% | 8.5% |
| 同等だった | 17.1% | 13.4% |
| 難しかった | 75% | 78% |
両形式とも「黒本より難しかった」が7〜8割で多数派。会場とオンラインで体感の難度にほとんど差は見られませんでした。
会場受験者へのアンケート

オンライン受験者へのアンケート

示唆:難度差ではなく「条件差」が合格率を分けている
サンプル数は限られていますが、会場・オンラインの受験者が感じた問題の難しさにほとんど差がないということは、合格率14%の開きは「問題そのものの難度」ではなく、「資料参照の可否」「試験時間20分差」といった条件面によるところが大きいと読むのが自然です。
つまり「会場試験を選ぶと、より難しい問題に追加で苦しめられる」のではなく、「同程度の難度の問題を、より厳しい条件下で解く」ことが会場試験のハードルになっている、という構図が見えてきます。
考察:結論として「オンライン」が圧倒的に有利な理由
受験者の知識レベルに大きな差がないと仮定した場合、この合格率の差は「試験形式そのものの難易度」に起因していると考えられます。
資料参照の有無が勝敗を分ける
G検定はシラバスが広く、最新のAI動向や法規制など、暗記だけでは対応しきれない細かい知識が問われます。
- オンライン: 迷った際に手元のクイックリファレンスや検索で確認できる。
- オンサイト: ど忘れした瞬間に失点に直結する。
1問あたりの密度
どちらも145問という多問形式ですが、会場試験で120分与えられても、資料なしで全範囲を完璧に網羅するのは至難の業です。結果として、「調べられる環境」にあるオンライン受験の方が、確実に正答率を積み上げられるのが現実です。
まとめ:迷わず「オンライン受験」を選ぶべき
特別な理由(自宅のネットワーク環境が極端に不安定、または自分を極限まで追い込みたい等)がない限り、G検定は「オンライン試験」での受験を強くおすすめします。※今後の試験の方針が変わらない限りの前提です。
合格率78.83%という数字が示す通り、オンライン形式はしっかりと準備をして資料を整理しておけば、合格を勝ち取りやすい「追い風」の状況にあります 。
次回の試験情報
次回の「2026年 第3回 G検定」は2026年5月8日(金)から開催されます 。現在、受験申込も受付中です 。
以下の公式の日本ディープラーニング協会(以下JDLA)のサイトを参考にしております。

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