Watson(ワトソン)
解説
Watson(ワトソン)とは、IBMが開発した質問応答(Question-Answering)システムです。2011年に米国の人気クイズ番組『Jeopardy!(ジョパディ!)』に出場し、人間の歴代クイズ王2人に勝利したことで、第3次AIブームの火付け役の一つとなりました。
ライトウェイト・オントロジーとDeepQA
Watsonの最大の特徴は、Wikipediaなどの膨大なテキストデータから、知識の体系(オントロジー)を自動的に生成・活用する「ライトウェイト・オントロジー(Lightweight Ontology)」の手法を採用している点です。
「DeepQA」と呼ばれるアーキテクチャを用い、人間の複雑な自然言語(掛詞や皮肉などを含むクイズ)を理解し、大量の仮説の中から最も確信度(Confidence)が高い回答を瞬時に導き出します。
Deep Blueとの違い
同じIBM製でも、1997年にチェス王者カスパロフに勝利した「Deep Blue(ディープ・ブルー)」とは全く別物です。Deep Blueは「探索」がメインでしたが、Watsonは「自然言語理解」と「非構造化データの活用」が核心技術です。
G検定対策
出題ポイント
- 偉業:2011年、クイズ番組『Jeopardy!』で人間に勝利。
- 技術:「質問応答システム(QA)」であり、「ライトウェイト・オントロジー」を活用。
- 対比:Cyc(重量級オントロジー・手動)に対する、Watson(軽量級オントロジー・自動)という位置づけ。
よくあるひっかけ問題
- × Watsonは、チェスの世界チャンピオンに勝利した
(解説)それは「Deep Blue」です。Watsonは「クイズ(言語理解)」、Deep Blueは「チェス(探索)」です。 - × 完全にディープラーニングだけで作られている
(解説)2011年当時は、検索技術、自然言語処理、確率的推論など、多数の技術の組み合わせ(アンサンブル)で構成されていました。
